(以下京都新聞2014.12.20より)
稲作発祥の地との伝承がある京丹後市峰山町二箇(にか)地区の住民グループが、
地元産のコシヒカリを原料とした純米吟醸の清酒「丹後・みかづき田(でん)」を誕生させた。
同グループは、地域で栽培するコシヒカリのブランド化をアピールするきっかけになればとしている。
同地区内にある「月の輪田」(約7平方メートル)は、丹後地方の伝承を集めた
「丹後旧事記(くじき)」によると、食物の女神、豊受大神(とようけのおおかみ)が
天照大神のために、籾(もみ)だねをまいた稲作発祥の地とされる。
この伝承を地域起こしに結びつけようと、昨年夏に地元の有志9人で「月の輪田保存会」
(野木達秋会長)を立ち上げた。
同グループは、月の輪田での古代米の田植えや収穫祭などの地域イベントを開催。
一方、二箇地区はコシヒカリの産地で、これを原料とした清酒の新商品を企画した。
郷土資料によると月の輪田は、三日月形をしていることから「みかづき田」の別称もあり、
清酒の商品名に決めた。
醸造は「弥栄鶴」のブランドで知られる竹野酒造(同市弥栄町)に依頼し、
二箇産コシヒカリ600キログラムで仕込み、限定1千本(1本720ミリリットル)
の出荷が決まった。野木会長は「飲みやすくさわやかな香りで、良質な二箇産コシヒカリの
ブランド化を進めるきっかけになれば」と話している。
上記は、同市内の酒ディスカウントストアなどで販売されている。
こういった、「こだわりの地酒」をディスカウントストアで販売しなければならない現状は、
心の底から悲しみが湧いてくる。
京都・峰山二箇地区のコシヒカリ使い清酒「丹後・みかづき田(でん)」 |